ツルハシビジネスとは?副業ブームに蔓延る悪質ビジネスに気を付けろ!

副業コラム

最近様々な会社が”副業”を解禁したこともあり、今世の中では副業ブームになっています。

ちなみに私は以前からちょくちょく副業をしていましたが、知人がUber Eatsの配達の副業をしていたのがキッカケで、Uber Eats配達がマイブームです。

ただ、最近”副業ブーム”なのを良いことに、悪徳なビジネスを展開し搾取をしているのが目立つ印象があります。

ツルハシビジネスとは?「儲け方を教えてます!」系のビジネス

副業ブームによる悪質ビジネスの例として、まずはツルハシビジネスについて触れたいと思います。

ツルハシビジネスの語源はゴールドラッシュ

19世紀にアメリカで起こった「ゴールドラッシュ」についてご存知でしょうか?

カリフォルニア州コロマのサッターズミルでジェームズ・ウィルソン・マーシャルが金を発見し、アメリカ全土や海外から30万人もの人が押し寄せた、という歴史上の出来事です。

そして、このゴールドラッシュで儲かったのは金を沢山掘り当てた人ではなく、金を掘るためのツルハシを売った人、だと言われています。

「ツルハシビジネス」というのは上記の出来事が由来の言葉で、ビジネスを行うための道具やツールを提供することで稼ぐビジネスのことです。

現代のツルハシビジネスとは?

現代で言えば道具やツールに限らずノウハウなんかもツルハシで、

「稼げる方法を教えます」
「○○で月収100万円を達成した方法」
「ブラック企業でボロボロだった私が、起業をして時間に縛られない生活を手に入れた方法」

などが良い例です。

ひと昔前で言えば与沢翼という「秒速で1億円を稼ぐ」がキャッチコピーだった人がツルハシ売りとして有名です。

彼はいわゆる情報商材を販売していた人で、「儲けたかったら俺と同じように儲かる方法を売れ!」というような方法で巨万の富を得ました。

もしかしたらツルハシの中には本当に有用な情報もあるかもしれません。

ですが、世に売られている儲かる方法のほとんどは決してあなたを儲けさせることはない!と思ってください。(※ただしちゃんとした大手出版社から出ているビジネス本は別)

 

個人で出来るビジネスで本当に儲かっていたら、私なら絶対手の内を明かしません。なぜなら他の人に真似されて自分の儲けを減らしたくないからです。

儲かる方法を公開している人が居れば、その人は決して儲かっておらず、儲かっているフリをしてツルハシを売っている可能性が高いです。

ツルハシビジネスとして具体的な物としては、ビジネス系のオンラインサロン(後述)や、インフォトップの情報商材有料Note、儲かる系のメルマガ、などがそうです。(実際私もその辺の商材に痛い目に合わせれました)

オンラインサロンの闇!無償労働者から大学中退者まで生み出す始末

最近、あるコラムが話題になりました。

簡単に言ってしまえば「まだ東京で消耗してるの」というキャッチフレーズのイケダハヤトと呼ばれるインフルエンサーに憧れた若者が、仕事を辞めてイケダハヤトがいる高知に移住して、心身共に摩耗してデジタルタトゥーだけが残ってしまった、という話です。

デジタルタトゥー(英語: digital tattoo)は、一旦インターネット上で公開された書き込みや個人情報などが、一度拡散してしまうと、後から消すことが極めて困難であることを、入れ墨(タトゥー)を後から消すことが困難であることに例えた比喩表現である。

イケダハヤト氏運営の「脱社畜サロン」のトラブル

イケダハヤト氏が、はあちゅう氏(詳細は後述)らと共同で運営しているオンラインサロンである「脱社畜サロン」。

副業ブームの影響や、彼らに憧れる一般人の影響もあって、月額3,000円であるにも関わらず3,000人もの会員がいました。

ですが、その後様々なトラブルが露見し今では1,250人へと減少しています。

 

  • 脱社畜サロンの共同運営者の正田圭氏の経歴詐称が露見
  • 30万の高額合宿を企画(人が集まらなかったのか告知無しで合宿企画はキャンセル)
  • 動画閲覧数がそこまででもない上に、UUUMの審査に落ちたのにもかからわず「Youtubeの攻略」の2万円する有料Noteを販売
  • 投資の攻略についての有料Noteも出していますが、彼自身が大幅な損益を出している

サロンやツルハシの集金のためには手段を選ばないと言った感じで、彼の口車に乗って大学を中退してしまう若者まで出てきてしまいました。

本記事は彼を断罪するものではないので、気になる方はご自身で調べていただけると幸いです。

はあちゅうサロンによる無償労働

またオンラインサロンによるトラブルではイケダハヤト氏と共同で脱社畜サロンを運営している、はあちゅう氏。

はあちゅう氏は元電通出身のブロガー・ライターなのですが、彼女は脱社畜サロン以外にも自身のサロンを運営しています。

はあちゅうサロンも前々からいろいろなトラブルで炎上していますが、最近はサロンメンバーに無償労働を強要している件で炎上しています。

これやりがいの搾取ですよね?ブラック企業でも給料が発生するのに、自分でお金払って無償労働ってブラック企業がホワイトに見えるレベルですね?

下記のツッコミが面白かったので引用させて頂きますが、私も同じ意見です。

 

一方キングコング西野さんが運営しているオンラインサロンは、サロンの収益をサロンで活動してくれたクリエイターに還元しているそうです。

副業やビジネスにおける繋がりを求めるのであれば、こういった仕事を集められる知名度を持っていてかつ報酬をみんなで分かち合える人がトップにいるサロンにこそ入会するべき、と感じました。

スルガ銀行絡みの不動産投資で莫大なローンを抱えてしまった人

大学を中退した人たちは「ヤバい」と思いましたが、正直数万円のツルハシや無償労働ならまだ可愛い方なのかもしれません。

世の中には、普通の人が「儲けよう」と思って投資に手を出したら莫大な借金を背負ってしまった、なんてことも少なくありません。

2019年2月5日に放送された「ガイアの夜明け」という番組では、投資マンションを購入した結果、莫大な赤字を抱えてしまった人の話を放送していました。

「家賃保証30年」「一括借り上げ」などのうたい文句で拡大した、アパートやシェアハウスなどへの投資。マイナス金利の下、金融機関からの積極的な融資姿勢もあり、「サラリーマン大家」たちが増えた。番組は去年5月、販売件数や融資額を増やす目的で、一部金融機関と販売会社が共謀。投資家の預金通帳を「改ざん」するなどして販売した違法な実態を追跡。(公式サイトより一部抜粋)

簡単に話をまとめると、

  1. 不動産投資をしようとしていた女性に不動産業者が銀行残高5万円未満なのに5000万円と改ざん。
  2. そこにスルガ銀行が融資。
  3. 肝心の投資用不動産は入居者不足により毎月30万円の赤字を抱えてしまう。

という内容。

本件だけに限らず、世の中には銀行員や不動産営業マンの「老後の足し」「不労所得」「安全の投資」という言葉を間に受けて、莫大な借金と誰も住まない土地だけが残ってしまう普通の人が増えています。

副業に関する私の考え

私も様々な副業に手を出し、今はUber Eatsと時々引き合いがあるライターの仕事を本業の傍らにしています。

増税や物価の上昇、将来の不安から漠然と「副業をしなければ」となる気持ちは理解できます。

ですが、そういった弱みに付け込まれて、高額な情報商材(ツルハシ)を買わされたり、ネットワークビジネスに何回も勧誘されたりしました。

そこで私は副業について2つの考えを持つようになりました。

副業は自分の好きなことで始めるべき

私はニコニコ動画の初期から動画を見ていたニコ厨でした。今でこそ動画の広告収入というのが当たり前になってきましたが、当時は動画投稿で稼げるなんて考えは全くありません。

今でこそトップユーチューバーの「HIKAKIN」氏も初期は、スーパーの店員をしながら社員寮で安いマイクを使ってビートボックスの動画を上げていました。

他にも、紅白歌合戦に出場した「米津玄師 」氏も元々はニコニコ動画を投稿していた人です。

さらに、最近ではe-Sportsと呼ばれるゲームで生計を立てているプロゲーマーと呼ばれる人たちが続々と台頭してきています。

何が言いたいかというと、自分のビジネスをするのであれば自分が好きなことをするのが良いのでないか?ということです。(人によっては得意なことで置き換えても良いかもしれません)

 

私の知人で同人誌と呼ばれる自作漫画を描いている人が居るのですが、最近のコミックマーケットで10万円くらいの売り上げになり自分の事のように喜びを分かち合いました。

これは好きなことを継続した結果だと思っています。

副業を始めるのであれば低リスクリスクで始められるものにするべき

どちらかというとこっちがメインです。

「好きなことでビジネスをやる気がない」「好きなことを収益に結び付ける方法が分からない」という人も多いでしょう。(ちなみに私も後者と同じ考えです)

そういう時に考えるもう1つの指針は、低リスクで始めることをするべきという考え。

この辺の考えについてはメンタリストDaiGo氏の動画でも、動画が参考になるかと思います。

高額の不動産投資やツルハシの購入はもちろんのこと、サロンによる無償労働なんかも時間が奪われたという意味ではリスクだと私は思っています。

おわりに

最後の方は自分の副業論に脱線してしまいました・・・・

副業での収入があれば生活は楽になりますし、脱社畜に憧れる気持ちも分からなくはありません。

ですが世の中にはそういう美味しい言葉を餌に、あなたから搾取しようという人も大勢います。

情報商材(ツルハシビジネス)については闇金ウシジマくんの30巻、実写だと映画第3作目(Part3)を見ると、よりイメージが掴めるかと思います。

これ以外にもヤバいビジネスなんていくらでもあり例を挙げたらキリがないので割愛します。

これから副業をしようとする人にとっての注意喚起になれば幸いです。

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